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♪There Is No Greater Love / Gene Ammons & Sonny Stitt
- 2006.09.07 Thursday
- Gene Ammons
- 22:42
- comments(2)
- trackbacks(3)
- by moroQ
Boss Tenors: Straight Ahead from Chicago 1961
このアルバム2度目の登場です(前回の記事はコチラ)。
今回も前回と同様、全国の大学のジャズ系サークル(ジャズ研)で愛演され続けている定番中の定番スタンダード、「There Is No Greater Love」です。勿論学生に限らず、数々の名Jazz Musician達が数多の好演を残してますので、おいおい紹介していきたいと思います。
このアルバムは「テナーバトルもの」として凄く有名なのですが、この曲だけはSonny Stittがアルトサックスで演奏しています。
ワタシがJazzを聴き始めたカケダシの頃は、アルトとテナーの音を聴き分けられませんでした。「アルトとテナーでは音色が違う」という概念もJazzを聴き始める前にはありませんでした(無論、テナーのほうが音が低い、という概念は知ってましたが)から、そういう意味では人生で初めてその概念を頭の片隅に置きながらJazzの曲に耳を傾けたわけなのですが、気にしながら聴いてみても、慣れないうちは結構わからないもんです。例えJazz好きの人だとしても、サックス好きでないと案外わからないものらしく、余談ついでにこんなエピソードがあったことを紹介します。
大学時代、サークルの部室で「Milestones / Miles Davis」の中の"Two Bass Hit"を聴いてた時でした。部室に入ってきた同じサークルのギタリストが、
「ん?なに聴いてんの?Milestones? じゃぁ、これ(今鳴っているサックスの音)コルトレーン(John Coltrane:テナー)かぁ。」と。
残念!!その時鳴っていたのはCannonball Adderley(アルト)だったのでした。
女性の声と男性の声の違い、と同じで、例え全く同じ音域で同じ歌を歌っても、男性の声の音色と女性の声の音色は違いますよね(別人ですから声紋も違うのはアタリマエなのですが、細かいことはおいといて・・・)。女性にとっては低めの音域=男性にとっては丁度いい音域の場合、女性の声にはちょっと辛さがありますが、男性の声は伸びやか。逆に男性にとって高めの音域=女性にとっては丁度いい音域では、男性の声色は辛そうな音になります。この観点で、今後テナーとアルトの音を意識しながらJazz Saxを聴いてみると、より愉しさが拡がるかもしれません。勿論、女性では和田アキコ、男性では草野マサムネのような例外があるのと同様、アルト奏者とテナー奏者の音色における例外もあります(上記エピソードのアダレイのアルトの音色は例外的に太めの音色ですので、ギタリスト君にも情状酌量の余地がございます)。これもまた愉しさ。
さて、曲の紹介にようやく戻りますが、PianoのJohn Houstonによるイントロ(このイントロ結構好きです)から始まり、Stittのアルトを皮切りに、8小節ずつに交代でテーマを演奏します。実に"アルトサックス的"伸びやかなStittと、実に"テナーサックス的"どっしりのAmmons。好対照です。これはこのあとのアドリブソロパートでも同様。最初にアドリブを演るのはAmmons。テーマ終わりのブレイクから入るシビレルようなカッコイイフレーズ、テナーサックスを借りて吹いてみましたが、同じフレーズ吹いてるはずなのにあの「味」を全く出せなかった・・・。
アルトとテナーを両方演る人はGeorge Coleman等、他にもいますが、やはりSonny Stittが群を抜いて有名でしょう。このこのアルバムでStittのアルトとテナーの違いについて味わいを比べてみるのはいかがでしょうか。
当アルバムを紹介している他のBlog《参考》
67camper's Blog さん
このアルバム2度目の登場です(前回の記事はコチラ)。
今回も前回と同様、全国の大学のジャズ系サークル(ジャズ研)で愛演され続けている定番中の定番スタンダード、「There Is No Greater Love」です。勿論学生に限らず、数々の名Jazz Musician達が数多の好演を残してますので、おいおい紹介していきたいと思います。
このアルバムは「テナーバトルもの」として凄く有名なのですが、この曲だけはSonny Stittがアルトサックスで演奏しています。
ワタシがJazzを聴き始めたカケダシの頃は、アルトとテナーの音を聴き分けられませんでした。「アルトとテナーでは音色が違う」という概念もJazzを聴き始める前にはありませんでした(無論、テナーのほうが音が低い、という概念は知ってましたが)から、そういう意味では人生で初めてその概念を頭の片隅に置きながらJazzの曲に耳を傾けたわけなのですが、気にしながら聴いてみても、慣れないうちは結構わからないもんです。例えJazz好きの人だとしても、サックス好きでないと案外わからないものらしく、余談ついでにこんなエピソードがあったことを紹介します。
大学時代、サークルの部室で「Milestones / Miles Davis」の中の"Two Bass Hit"を聴いてた時でした。部室に入ってきた同じサークルのギタリストが、
「ん?なに聴いてんの?Milestones? じゃぁ、これ(今鳴っているサックスの音)コルトレーン(John Coltrane:テナー)かぁ。」と。
残念!!その時鳴っていたのはCannonball Adderley(アルト)だったのでした。
女性の声と男性の声の違い、と同じで、例え全く同じ音域で同じ歌を歌っても、男性の声の音色と女性の声の音色は違いますよね(別人ですから声紋も違うのはアタリマエなのですが、細かいことはおいといて・・・)。女性にとっては低めの音域=男性にとっては丁度いい音域の場合、女性の声にはちょっと辛さがありますが、男性の声は伸びやか。逆に男性にとって高めの音域=女性にとっては丁度いい音域では、男性の声色は辛そうな音になります。この観点で、今後テナーとアルトの音を意識しながらJazz Saxを聴いてみると、より愉しさが拡がるかもしれません。勿論、女性では和田アキコ、男性では草野マサムネのような例外があるのと同様、アルト奏者とテナー奏者の音色における例外もあります(上記エピソードのアダレイのアルトの音色は例外的に太めの音色ですので、ギタリスト君にも情状酌量の余地がございます)。これもまた愉しさ。
さて、曲の紹介にようやく戻りますが、PianoのJohn Houstonによるイントロ(このイントロ結構好きです)から始まり、Stittのアルトを皮切りに、8小節ずつに交代でテーマを演奏します。実に"アルトサックス的"伸びやかなStittと、実に"テナーサックス的"どっしりのAmmons。好対照です。これはこのあとのアドリブソロパートでも同様。最初にアドリブを演るのはAmmons。テーマ終わりのブレイクから入るシビレルようなカッコイイフレーズ、テナーサックスを借りて吹いてみましたが、同じフレーズ吹いてるはずなのにあの「味」を全く出せなかった・・・。
アルトとテナーを両方演る人はGeorge Coleman等、他にもいますが、やはりSonny Stittが群を抜いて有名でしょう。このこのアルバムでStittのアルトとテナーの違いについて味わいを比べてみるのはいかがでしょうか。
当アルバムを紹介している他のBlog《参考》
67camper's Blog さん
- コメント
- TBありがとうございます。67camperです。このアルバムについてここまで熱く語っているログは初めて拝見いたしました。自分もこのアルバムは初期に購入したのですが当時よく聴きましたねぇ。懐かしいです。合わせてスティット&ズートのbattleもききたいですね。キャノンボールとコルトレーンの聞き分けは自分もかなり苦労しましたよ。カインドオブブルーでしたけど・・・。
貴ブログも拝見いたしました。さすがプレーヤーと思わせる記事で楽しく拝見できそうです。これからも宜しく御願いします。 -
- 67camper
- 2006/09/08 5:37 AM
- >67camperさん
コメントありがとうございます!!
67camperさんのBlogを拝見しましたが、Jazzへの造詣の深さ、定期的にコメントを寄せられてる読者の皆さんの層の厚さに感服しきりです。
またコメント&TB頂けると嬉しいです。
これからもヨロシクお願いします! -
- moroQ
- 2006/09/08 8:06 PM
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- テナーバトルもいいよね!
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